英文契約について、思ったこと、あれこれ。

  • 2023年5月21日
  • 2023年5月21日

英文契約の便利な表現 cause A to do

日本語の契約書でもあるのですが、契約当事者でない者の義務を定めた英文契約書を見かけることが、たまにあります。 たとえば、以下のような文章があったとします。 The Purchaser or its subsidiary to which the Product is delivered shall […]

  • 2023年4月21日
  • 2023年4月24日

英文契約 reasonable effortsについて

英文契約の交渉においては、相手企業から達成困難な義務の履行を求められることがあります。 例えば、販売代理店契約において、メーカーが、販売代理店に対し、以下のような義務を設定する場合です。 Sales Representative shall sell at least 3000 units of t […]

  • 2023年4月15日

契約書は、権利ではなく、義務で表現すべき 

私も、新人だった頃は、自分が作成した契約書のドラフトを上司によく添削して貰っていました。 ドラフトが修正履歴で真っ赤になって返ってきたときは、悔しい思いもしましたが、今になって振り返ると、恵まれた環境にいましたね。 その頃に上司から言われたことで、記憶に残っているアドバイスの一つが、 「契約書は、で […]

  • 2023年4月1日
  • 2023年4月2日

英文契約 単数形にするか?それとも複数形にするか?

英文契約書を作成しているときに、登場する単語を、単数形にすべきか、それとも、複数形にすべきか迷うときが時々あります。 そんなときは、なんとなく、複数形を選択してしまいがちですが、時には、本当にそれでよいのか、すこし立ち止まって考えてみる必要があります。 たとえば、 Either Party may […]

  • 2023年3月21日
  • 2023年3月21日

英文契約 見かける機会が減ったand/or

10年くらい前までは、英文契約書のチェック業務をしていると毎日のようにand/orという表現を見ていました。ですが、最近、この表現を見かける頻度が減ってきているように感じます。 and/orは使うべきでないという米国弁護士の意見が、徐々に浸透してきているからではないでしょうか。 なぜ、and/orを […]

  • 2023年3月14日
  • 2023年3月14日

英文契約 ”shall”使いすぎ問題(1)

英文契約のチェック業務を始めたばかりの頃は、なんでもかんでもshallを使って表現しようとしがちです。かくいう私もそうでした。 でも、 shall は、「~しなければならない。」という義務を shall notは「~してはならない。」という禁止を意味しており 義務又は禁止を表現する時以外は、shal […]

  • 2023年3月9日
  • 2023年3月10日

英文契約のバックデートについて

取引相手と契約条件について合意ができたので、両者署名をする段階になったとき、署名の前にビジネス部門がすでに取引の一部を開始していたり、秘密情報を開示していることが判明した場合、皆さんはどのように対応されていますか? 下記のように契約書の冒頭に記載されている契約締結日を、実際の署名日よりも前の取引開始 […]

  • 2023年3月6日
  • 2023年3月6日

英文契約 日割精算の定め方

前回の記事では、pro rataの使い方について話しました。 このpro rataの派生語であるprorateという表現を使えば、賃貸借契約やサブスク契約などでもおなじみの「日割で精算する。」という条件を英語で定めることができます。 たとえば、「賃貸借契約の最初の月や契約満了月において、ひと月に満た […]

  • 2023年3月3日
  • 2023年3月3日

英文契約 “pro rata”の使い方

役務提供契約において、契約を途中で終了させるときには、すでに受け取った報酬の一部を業務進捗の程度に応じて返還しないといけない場合があります。 逆に、まだ、報酬を受け取っていない場合、業務進捗の程度に応じて、報酬を請求しなければならない場合もあります。 英文契約において、このような場合の清算方法を定め […]

RANKING